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2015-02-05 16:24    クロエ バッグ 一覧
 にやっと笑ったラキを、ケアルはなんともいえない気持ちで見返した。ラキ・プラムはライス領民ではない、マティン領の島人だ。だのに他領のおれを、領主のおれを信頼してくれ、こうして夜の闇を越え来てくれた。  ケアルはラキの手を取り、ぎゅっと握りしめた。喜びと感謝の気持ちをこめて。 「ほれみろ、オレが言った通りだろ。こいつだったらだいじょうぶなんだよ、ちゃんとわかってくれるんだ」  照れくさそうにラキは、ケアルに手を握られたまま、仲間に言って聞かせる。 「あんたがほんと、うちのご領主さまだったら良かったぜ」  まず考えられるのは、かれらがデルマリナ船を襲うつもりではないか、ということだった。船が火に弱いことは、間近で船に接したことがある者なら知っている。船乗りたちが恐れるのは嵐よりも船火事だった。  もし船に大量の油をふりまき、火をつけたとしたら——ひとたまりもないだろう。船を乗っ取るのではなく、徹底的にたたきつぶすならば、これがいちばん手っ取り早い。あるいは乗っ取るつもりであっても、油と火を水夫たちに見せつけ脅せば、容易にことが運ぶかもしれない。 「しかし、それはまずありえませんよ」  真っ先に首をふってみせたのは、デルマリナとの外交を担当する若い家令だった。  ケアルはラキたちの話を聞き終えるとすぐに、家令たちを集めたのである。外交担当の家令が三人に、島人たちに詳しいオジナ・サワ、それにマティン領に長く赴任していたことがある家令ひとり。夜半過ぎだというのにかれらは呼び出しをうけて、即座に集まってくれた。ケアルが家令たちと話し合う間、ラキたちにはしばらく別室で待機していてくれるよう頼んである。 「デルマリナ船が今の時期、ハイランドへやって来られるはずがありませんから」 「そうです。次にデルマリナ船が到着するのは、どんなに早くとも二ヶ月は後になると思われます」  デルマリナからやって来る船は必ず、ミセコルディア岬と呼ばれる難所を通過しなければならない。そこを比較的安全に通過できるのは、季節風の関係から一年のうち半分の日数しかない。その半年の間だけ、船はデルマリナとハイランドを往復するのだ。 「——それなら、その男の目的は何なんでしょうか? ライス領の者だと名乗っている以上、なにか問題が起これば我々の責任になります」 「ライス領の者などという証拠はないぞ。そもそも騙《かた》っているだけじゃないのか?」 「それを言うなら、ライス領の者ではないという証拠もありません。なにより島人たちは、その男がライス領の者だと名乗るのを聞いているわけですから」